新社会人になって一人暮らしを始めることになった、長く付き合っていた彼女と結婚したい、新しい命を授かったなど、人生には様々なライフイベントが存在します。
その中で特に重要なのはお金がかかること。「新生活でお金がない!」そんな事態になる人はたくさんいます。
新しい生活にはお金がないと難しいと考えて、一人暮らし、結婚、出産を諦めてしまう人もいるのではないでしょうか。
今回は「新生活でお金がない!」にならないために実際に新生活にかかるお金の実情と節約ポイントについて詳しくご紹介します。
新生活でお金がない!思っているよりお金がかかります。
希望に満ちた新生活。新しい出会い、新しい部屋。素敵な家具や家電も揃えたい!
そんな期待に胸を膨らませる反面、一体いくらお金がかかるのか不安に感じる方も多いのではでしょうか。
新生活を始めるには、想像以上にお金がかかります。「ある程度の貯金はあるから大丈夫!」と思っていても、予想外の出費に途方に暮れてしまう方も少なくありません。
「新生活でお金ない!」このような状況に陥らないためにも、新生活のスタートを切る前に一体どれくらいお金がかかるのか知っておくと安心です。
一人暮らしを始めるとき
一人暮らしを始める際に必要なのは、まずは賃貸契約にかかる初期費用や引越し代金。
更に、家具、家電、生活用品を一から揃えると、50万円は必要な計算になります。
大学入学時や就職など、一人暮らしを始めるのは比較的若い世代に多い傾向にあります。そのため、まだ貯金も少なく、まとまったお金を用意するのが難しいという声も少なくありません。
結婚生活を始めるとき
結婚生活を始める際、最も大きな出費となるのは、結婚式や新婚旅行。
挙式だけでも一般的には300〜400万円は必要と言われています。結納の有無、新婚旅行先も出費を大きく左右するポイントです。
他にも、引っ越しや家具家電の購入など、何かと大きな出費が重なる時期でもあります。結婚式だけでなく、その後の生活をスタートできるだけのお金も十分に用意しておきましょう。
子どもが生まれたとき
新たな命の誕生に幸せいっぱいの反面、出費が増えることは避けられません。
妊娠・出産は基本的に健康保険がきかず、健診や出産には50万円程度はかかると言われています。
公的な補助制度を使うと出産にかかる自己負担額は軽減できますが、ベビー用品の購入にもかなりの額がかかるので、計画的にお金の準備をしておかなければなりません。
新生活でお金がない!その1:一人暮らしでお金がかかる・節約できるところ
一人暮らしでお金がかかるのは、「賃貸物件にかかる費用」「引っ越し料金」「生活必需品の購入費用」の主に3つです。
どれも必要不可欠な出費ですが、一人暮らし向けのサービスや中古などを上手く利用すれば費用を大幅に抑えることができます。
削れる部分とそうでない部分を知り、「新生活でお金ない」ということにならないよう夢の一人暮らしを低予算で実現させましょう!
一番大きくかかるのは家賃!
一人暮らしにかかる出費の中で、最も大きな割合を占めているのが家賃。
地域差もありますが、月5万円前後で暮らしている方が多いようです。家賃は毎月コンスタントにかかる費用なので物件選びは慎重に行わなければなりません。
また、賃貸の契約時には初期費用として不動産会社に多額の支払いをしなければなりません。
初期費用には敷金、礼金、仲介手数料、前家賃などがありますが、各項目毎に家賃1〜2ヶ月分が必要です。目安としては家賃の半年分程度を考えておくと良いでしょう。
必要な家具・家電はリサイクルショップを利用すると良い
家具や家電を新品で揃えると10万円以上はかかりますが、リサイクルショップを活用すれば購入費用をグッと抑えることができます。
リサイクルショップなら、2年ほど使用した白物家電も定価の約半額!中古でも状態の良いものも多く、数年程度であれば新製品との違いも左程大きくはありません。
細かいものは実家で使っていたものを持っていこう
洗濯用品、調理器具や文房具など、一人暮らしを始めるには細かい日用品も必要です。ほとんどが100円ショップやホームセンターで揃うものばかりですが、塵も積もれば山となり、1から購入すると何万円分もかかります。
少しでも出費を抑えるためには、実家で使っていたものを大いに利用しましょう。節約もできる上に、買いに行く手間も省けるので、まさに一石二鳥です。
引っ越し料金もなかなか高額に…節約するには
引越し料金は移動距離や時期で変動しますが、近距離でも3万円程度、200kmを超える長距離引っ越しでは7〜8万円もの費用がかかるケースも。
特に、3〜4月の繁忙期にあたる時期や土日祝日は料金が高くなる傾向にあります。繁忙期を避け、平日や日曜の午後や夕方に引越しをして料金を抑えましょう。
また、荷物の量が少ない方には単身パックもオススメ。専用ボックスに荷物が収まれば15,000円前後で引越しをすることができ、大幅に節約ができます。
家具・家電はレンタルもできる
「大学卒業まで」「会社の都合で一時的に」など、短期間の一人暮らしの場合は家具・家電を一式購入するのは大きな負担です。
一人暮らし終了時にも廃棄費用や次の引っ越し先への運搬費用がかかります。
そこで注目されているのが、家具・家電レンタルです。このサービスを利用すれば、冷蔵庫や洗濯機、タンスなど、当面の間必要な家具や家電のレンタルができます。
レンタル期間も、数ヶ月から年単位まで幅広く用意されているのも嬉しいポイント。一人暮らし終了時に返却するだけでOKなので、廃棄費用など長期的な視点で考えると購入するよりもお得になるでしょう。
新生活でお金がない!その2:結婚生活でお金がかかる・節約できるところ
結婚生活をスタートさせるには、何百万円ものお金が必要です。
結婚に向けて貯金をしているという方も多いですが、結婚式はこだわるほど費用が膨れ上がっていきます。しっかりと予算を組んでから、結婚に向けて動くと安心です。
近年は結婚式のスタイルも多様化しており、お金がなくてもできる形式が注目されています。できる限り節約をしながら、楽しい結婚生活をスタートさせましょう。
お金がなくても結婚はできる!
貯金が少ない。収入が低い。
そんな理由から、結婚に踏み切れないカップルも少なくありません。
しかし、結婚自体は婚姻届を役所に提出すればできるもの。入籍だけなら費用は0円です。まずは入籍だけを済ませ、2人でコツコツと貯金をするのも一つの手です。
結婚してどちらかの家に住めば、2人別々に払っていた家賃、外食やデート代も削減できます。
ある程度お金が溜まり、生活に余裕が出てきてから挙式をするという方法もあるので、まずは2人で今後のことを話し合ってみることが初めの一歩です。
結婚式・披露宴はお金がかかる!
結婚生活にかかる費用で最も高額なのは、やはり結婚式・披露宴です。300〜400万円が一般的な相場ですが、ドレスや引き出物、食事などのグレードにより金額は大きく変動します。
グレードアップや演出追加をするうちに、最初の見積もりから費用が膨れ上がり、予算オーバーすることも多いので注意しましょう。
ブライダルローンか、スマ婚か、フォトブライダルか
何百万円という挙式費用。簡単に用意できるものではないと分かっていても「一生に一度の結婚式を諦めたくない」という方も多いはず。そんな方にオススメの3つの方法をご紹介します。
・ブライダルローン
挙式費用だけでなく新婚旅行や家具家電の購入費用など、結婚にかかる一連の費用も含めて借りることができます。提出書類は多いですが、資金使途を結婚資金に限定しているため、低金利なものも多いのが特徴です。
・スマ婚
中間業者へのマージンや無駄を徹底的にカットし、低予算で結婚式が実現できるスマ婚。平均相場は一般的な結婚式よりも低い約200万円です。
自己資金として1万円を内金として払い、残りは式当日にご祝儀を支払いに充てる後払い方式ができるのも強みです。
・フォトブライダル
フォトブライダルは、挙式や披露宴を行わないカップルのための「写真で挙げる結婚式」。
スタジオやロケーションをバックに、ウェディングドレスや和装を着て写真を残すことができます。費用は10万円程度と非常にリーズナブルです。
その他、引っ越し代や買い替え家電などの出費も
結婚式を終え、楽しい新婚生活のスタート!しかし、そこには新居への引っ越し代や買い替え家電など、更なる出費が待ち構えています。
別々に暮らしていたカップルが新居へ移る場合、引っ越し料金も2人分。同一県内での引っ越しでも一人5万円程度、二人ならその2倍の約10万円は必要です。
もちろん距離が遠くなるほど費用も高くなり、県外へ転出する場合は総額で20万円以上になる場合も。
また一人暮らしで使っていた冷蔵庫や洗濯機では容量不足で使いにくいという問題も出てきますので、ファミリータイプへの買い替えが必要です。
利用できる家具家電はそのまま使う
新婚生活にぴったりの家具家電を一から購入したいという方も多いでしょう。とはいえ、全てを新たに購入すると50〜100万円はかかるので、今後のことを考えてグッと我慢です。
特に、1人暮らしをしていた場合は、引き続き使える家具家電が多数あります。例えば、レンジや掃除機、照明器具などは、家族の人数に関係なく使用できるアイテムです。
またアイロンやドライヤーなど細々としたものも忘れずに。利用できるものはそのまま新居へ持って行き、賢く節約しましょう。
新生活でお金がない!その3:子どもが生まれてお金がかかる・節約できるところ
子どもが生まれる際の主な支出は「妊娠・出産費用」「ベビー用品」。妊娠や出産は保険適用外なので出費も多いですが、各種支援制度で入ってくるお金も多いのも特徴です。
ただしきちんと申請しなければ貰えないものもあるので各種制度を理解しておきましょう。
妊娠から出産までかかる検診・出産費用
妊婦健診は合計14回前後。約10〜15万円程かかることになりますが、自治体に交付される検診補助券を使えば実際の自己負担額は3〜5万円程度に抑えることができます。
出産も基本的には健康保険は適用されませんので、通常分娩で40〜50万円が必要です。一方、帝王切開は健康保険が適用されるため3割負担となるなど、出産スタイルによって大きく金額が異なります。
赤ちゃんとの生活で必要になるもの・いらないもの
ベビー用品を見ていると、どれも便利で育児には必要なものに思えます。しかし、全て揃えていては総額10万円以上かかることも。購入する前に必要なもの、いらないものをリストアップしてみましょう。
まず最初に揃えなければならないのは、ベビー服やおむつ、おしりふき。
こうした必需品を優先的に揃えると良いでしょう。反対に、おしりふきウォーマーやベビーベッドは意外と使わないという家庭も多いようです。短期間しか使用しないベビーバスをたらいで代用するという案もあります。
赤ちゃんが生まれて受け取れるお金もある
出産後に受け取れるお金は多数ありますが、代表的なのは「出産育児一時金」です。
健康保険加入者やその扶養家族が受給できます。子ども1人につき一律42万円支給されるので、出産費用の大半をカバーできます。
健康保険組合から医療機関へ直接一時金を支払う「直接支払制度」も選択可能です。
出産後も仕事を続ける予定の方は、産休中の収入を支援するため、加入している健康保険組合から「出産手当金」も貰えます。
また「出産祝い金」を支給している企業も多いので勤務先に確認してみましょう。
新生活でお金がない!ということにならないため事前の計画が大切!
新生活でお金がない!という事態になるのは事前にしっかり計画を経ててないことが大きな原因です。
新生活をはじめるときは何にいくらかかるのか書き出してしっかりと計画をたてましょう。
経験したこと無い新生活は思っている以上にお金がかかる
新生活ではいままで経験したこと無い生活スタイルがはじまります。
思っている以上にお金がかかることがあります。
たとえば「◯◯に1万円かかる」「△△に5万円かかる」…「合計30万円」と計算していても、予想外のところで出費がかさなり結果35万円、40万円、となることがよくあります。
経験したこと無い新生活では余裕を持った資金計画を経てましょう。
短期的は計画だけではなく半年後・1年後も見据えて
また新生活は後からお金がかかることもあります。
最初の初期費用だけなかく、半年後・1年後どうなるのか、も予想してその分もお金の計画を経てなければなりません。
新生活でどうしてもお金が足りない時は
出費を抑えるための様々な方法をご紹介してきましたが、節約にも限度がありますし、どんなに頑張ってもお金が足りないこともあるかと思います。
では、「全力を尽くしたけれど、どうしてもお金が足りない!」という場合はどうすれば良いのでしょうか?
一人暮らしには両親の仕送りをお願い
一人暮らしの場合、心苦しいですが、両親に仕送りをお願いするという手もあります。
必要な理由や金額をきちんと伝え、「アルバイト代が溜まったら必ずお金は返す」といった約束をきちんとして、援助を頼んでみましょう。
消費者金融、カードローンなどでお金も借りられる
両親に仕送りも頼めない場合、消費者金融、カードローンでお金を借りることも検討してみて下さい。
インターネットや電話で簡単に申し込みができ、審査に通れば最短で即日融資も可能なので、急な支払いにも対応できます。
また、借入限度額の範囲内で何度でも借入、返済ができるので、今後の生活でピンチになった際にも安心です。
ただし、むやみに借入すると利息が膨らみ、返済が苦しくなるので、事前に返済計画を立てて、無理のない範囲内で利用しましょう。
新生活でお金ない まとめ「楽しく節約をして快適な生活を!」
以上、新生活でお金がない!状況におちいるシーンと対策方法をご紹介してきました。
いままで経験したこと無い新生活だと事前に計算していたことより多めにお金がかかることがあります。
新生活では余裕をもった資金計画と、そしていろんなところで節約することができますので上手に節約して新生活でお金がない!ということにならないようにしましょう。
